頼もしいお題が来ました。あ、もしもあなたがブログをはじめたばかりの初心者だったら、本題に入る前にちょっとためしてみてもらいたいことがあります。ちょうどいま、はてなブログでは多くのブロガーさんが『ブログ初心者に贈る言葉』というお題で記事を書いています。今週のお題（http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/odai）のページから皆さんが書かれた記事を読むことができますので、少し時間をかけて皆さんのブログを読んでみてください。タイトルや書きだしを見て興味のひかれた記事だけに目を通してもいいですが、せっかくなので片っ端から読んでみるのをおすすめします。
どうですか？私もやってみたのですが、ずいぶんいろいろなブログがあるものですね。さて、あなたは皆さんの記事を読んでみてどう思われましたか？かわいいイラストが載ってると読むのがたのしいなあとか、はてなスターをたくさんもらってていいなあとか、この人は面白い文章を書くなあとか、このブログデザインはオシャレで真似してみたいなあとか、さまざまなことを感じたと思います。どうぞ今感じたことを覚えておいてください。あなたがいいなあと思ったことは、きっと、あなたがあなたのブログにこれから期待することです。
ちなみに、私もみなさんの書かれた記事を拝見し、どのようなことが書かれているかおおざっぱに集計してみました。複数のことを書かれているかたもいらっしゃいますが、記事の中で一番力点が置かれている項目のみを数えています（集計を行ったのは数日前ですので、今はもう少し流れが変わってきているかもしれません）。
とにかく続けましょう 10
好きなことを書きましょう 8
とにかく書きましょう 5
読者が読みたい記事を書きましょう 2
いろんなブログを読み（マネをしま）しょう 2
読みやすい文章で書きましょう 1
その他（技術的助言、抱負など） 10
アドバイスの類だけでもさまざまなご意見がありました。しかし、どのアドバイスが重要かどうかは、あなたがめざすブログの姿によって変わってくると思います。例えば、ブログでたくさんの広告収入を得たいと思うのであれば、まずは誰かの目にふれる機会がなければなりません。なので、とにかくたくさんの記事を書くとか、多くの人に必要とされる記事を書くことが重要なのかもしれません。逆に、自分が書きたいだけの需要のない記事ばかりを投稿していては、あなたの目標は達成されないでしょう。
たくさんのブログを見てあなたが感じたこと。いいなあと思ったこと。それは、あなたがご自身のブログをどんなブログにしたいと思っているか、そのことを考えるヒントになるかもしれません。そして、あなたがめざすブログの姿がおぼろげにでもみえてきたとしたら、改めて今回のお題にエントリーしている皆さんの記事を読んでみてください。きっと最初よりも得るものが大きくなっていることでしょう。
ここからは、ブログ初心者から抜け出したい私のために書こうと思う。集計のため、実際に39の記事に目を通してみた。その作業を通じて感じた率直なところは、8割は似たようなことを書いているな、ということ。集計結果を見てわかるかもしれないけれど、記事内容を要約してしまえば書かれていることは数種類しかない。１記事、２記事しかなかった「読みやすい文章で書きましょう」などといったものに関しても特に独創的というわけではなく、普段からあちこちのブログで書かれていることだ。そして、他と同じような記事を書いているブログが印象に残るかというとそうではない。印象に残ったブログはというと、他とは違った視点で記事を書いているか、内容は平凡でも文章や記事の構成がすぐれているブログだった。
かくいう私自身もぜんぜん独創的ではない。記事内容の集計も、もともとはほかのブロガーさんからのアドバイスを実践した記事を書くつもりでやってみたことだった。しかし、他の方が書かれている記事を読んでいくうちに、そんなことはすでにほかのブログで実践されていることに気が付いた。思いついたときにはそこそこオリジナルな視点だと思ったけれど、実際のところはだれでも思いつくような内容だったということだ。
私が初心者から抜け出すために必要なのは、独創性ではないかと思う。ほかのブログと同じことを書いているブログに、読者は来る必要がない。同じことについて書いていながらも、他のブログとは観点が違っているとか、そもそも誰もそれについて書いていない題材をみつける努力が必要だ。
もう一つは、文章の質を高めること。同じ題材について書き、結論も同じなのだとしたら、内容以外の部分で差異化するしかない。それは例えばブログのデザインであったり、イラストをつけるとか、そういう部分なのかもしれないけれど、文章を書くブログとしてはよりよい文章を目指していきたい。
ブログ開設から何日経ったって、いくらたくさんの記事を投稿したからって、自動的に初心者でなくなるわけでもない。私が初心者から抜け出すのは、まだまだ先になりそうだ。
