私はいつも100%なので、ブログを書かないときはゲームしたり短歌を書いたり、仕事したりして過ごしている。前回の更新からずいぶん間があいてしまったけれど、私は大丈夫です。
毎年6月はたくさん本を買う月と決めていて、そういうわけで今年もたくさん買いました。今月は少し急ぎ気味に、6月に買った本たちのほんの記録。
歌集ほか
- 吉田泰大『光と私語』いぬのせなか座
- 笹井宏之『てんとろり 笹井宏之第二歌集』書肆侃侃房
- 小佐野彈『メタリック』短歌研究社
- マツザワシュンジ『春の花火師』港の人
- 久石ソナ『サウンドスケープに飛び乗って (新鋭短歌シリーズ50)』書肆侃侃房
- 湊圭伍『そら耳のつづきを』書肆侃侃房
- 『短歌研究』2020年6月号
- 『短歌研究』2021年7月号
いつか買うつもりでまだ持っていなかった歌集をまとめて買うなど。歌集に関しては、いつか買おうというゆるい心づもりでいるとすぐに絶版で買えなくなってしまう。そのことが、安易に歌集に手を伸ばす言い訳になってしまっている。
『短歌研究』2020年6月号を今更買っているのは、これも、好きな歌人の特集が組まれていたことに後になって気がついて、いつか取り寄せようと思っていたのがずるずると一年後になってしまったもの。中古で買ったら50円だった。トレンドを扱う雑誌の実用的価値が、時間が経つにつれて下がっていくというのは理解できるけれど、この手の雑誌も古くなると価値が下がるのだろうか?
倫理学関係
- 國分功一郎『暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)』太田出版
- 浅野幸治『ベジタリアン哲学者の動物倫理入門』ナカニシヤ出版
- 児玉聡『実践・倫理学: 現代の問題を考えるために (けいそうブックス)』勁草書房
先月久々に倫理学の本を読んで、アカデミックな議論はいいなあと感じた。ニュースを見たり、新聞をひらいたりすると、いろいろなことが主張されている。オリンピックのことや新型コロナウイルスに関する政治的な動きについて、何も思わないわけではないけれど、私が腹立たしく感じるのは結果よりも過程である。ある一つの判断を下すのに、その根拠や理由が示されないこと。不透明なままにものごとが進んでいくこと。
先月読んた『パンデミックの倫理学: 緊急時対応の倫理原則と新型コロナウイルス感染症』では、数の限られたワクチンをどう半分するかといった問題など、パンデミック下においていかに対応すべきかということを論じている。こうした議論の結論が、今、現実に取られている方法と同じであったとしても、基本となる考え方や、その結論にたどり着いた根拠が示されることで納得度はずいぶん違う。たとえ結論が自分にとっては受け入れられないものであっても、相手のことを信頼できると思う。議論はこうあるべきだと思う。
『ベジタリアン哲学者の動物倫理入門』はそのタイトルのとおり、著者がベジタリアンの立場から動物倫理について論じた本。この本もやはり、食肉や動物の飼育に反対する理由が丁寧に論じられている。
自分と考えの違う人と話をしているとき、どうやら私には「筋道立てて話せば相手も理解してくれるはず」という考えがあるみたいだ。この本を読んでそのことに気がついて、そして同時に、必ずしもそうではないこと、私自身もまた物分かりの悪い人間の一人であることに思い当たった。
ここで示されている主張について私が何かしら有効な反論を提示することができるわけではないのだけれど、だから「著者の言うとおりだ。肉食をやめよう」となるかと言うと、そうではない。まあ、言いたいことはわかるんだけどさ、みたいな態度で私は結局肉を食べ続けるのだ。自分は筋が通っているからといって他人の主張をまっすぐに受け入れられるような人間ではなくて、もしかしたらときには間違いながら生きているんだと思う。
その他
- サイモン・ガーフィールド『私の好きなタイプ 話したくなるフォントの話』ビー・エヌ・エヌ新社
- 高木久史『通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書)』中央公論新社
- 『あるあるレイアウト すぐに使えて素敵に仕上がるデザインカタログ集』エムディエヌコーポレーション
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『永遠のソール・ライター』小学館
- 瀬木慎一『真贋の世界: 美術裏面史 贋作の事件簿』
- 『日本語 笑いの技法辞典』岩波書店
- カート・ヴォネガット『人みな眠りて』河出書房新社
- 重野なおき『信長の忍び 17 (ヤングアニマルコミックス)』白泉社
- 本田『ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)』KADOKAWA
- 本田『ほしとんで02 (ジーンLINEコミックス)』KADOKAWA
- 本田『ほしとんで03 (ジーンLINEコミックス)』KADOKAWA
漫画をたくさん買うほうではないのだけれど、いったいみんな漫画どうしているのだろう。読みたい漫画はたくさんあるけど、きりがないしなあ~。紙で買っても電子で買っても。
読み終えてない本もあるので、7月は若干セーブです。